実際の負けトレードを振り返ります
どうも、トラです!
今回は「負けトレードリアル解説」というテーマで、僕がリアル相場でエントリーして負けてしまったトレードを、実際のチャートとともに振り返ります。
あなたは、トレードする
「時間帯」は決めていますか?
普段はお仕事や家事をしているかたはもちろん取引できる時間帯は限られますし、
専業トレーダーの方も1日中チャートを監視するかたもいれば、
「東京」「欧州」「ニューヨーク」のいずれかの時間をメインで取引するという方も多いと思います。
市場のオープン時や、市場参加者の多い時間帯は値動きが大きく・速くなりやすい一方で、値動きがなくなってしまう時間帯があることにはお気づきの方も多いはず。
いわゆる「ボラティリティ(ボラ)がない」と呼ばれる時間ですね。
今回はそんなボラがない時間帯にエントリーして負けてしまったトレードを振り返ります。
僕自身の失敗を通じて、同じような失敗を防ぐ参考になれば嬉しいです。
僕と同じようなパターンの負けを防ぐためにも、ぜひ最後まで見ていってください。
動画版での解説は以下からご覧いただけます↓
負けトレードの概要
今回振り返るのは
9月10日、14:03の豪ドル円のトレードです。
上位足・下位足のエントリー根拠など、今回のトレードの概要は以下の通りです

それでは、実際のチャートを見ながら振り返っていきましょう。
負けトレードの流れと振り返り
上位足の環境認識

上位足としてみている15分足が下降トレンドの状態で、安値から引いたフィボナッチリトレースメント61.5%付近まで戻してきました。
この辺りで下位足で反転のプライスアクションが出れば、いったん調整の上昇が終わって、トレンド方向への下落が起こるのではないか。
そう考えて下位足の1分足に切り替えました。
下位足の確認〜エントリーまで

1分足ではトレンドラインに沿って綺麗な上昇トレンドを形成し、フィボナッチ61.8%を超えて、上値が抑えられてダブルトップを形成。
トレンドラインとネックラインをブレイクしました。

さらに1つ下の安値にも一度到達したので、
調整の上昇が終わる反転のサインだ
と判断してショートエントリーを仕掛けました。

損切りの位置はダブルトップの頂点。利益確定の位置は損切りと同じ幅で設定しました。
指値/逆指値のOCO注文を入れて、この後の動きを見てみます

しかし、エントリーしたタイミングでこのローソク足は下ヒゲをつけて反発してしまい…
ものの数分で損切りラインに到達し、4.1pipsの損失。
見事に反転のダマシに引っかかってしまったトレードとなってしまいました。
負けトレードの原因分析
負けトレードの原因分析①ボラティリティが少ない時間帯に逆張りしてしまった

今回エントリーしたタイミングの時間は14時3分。
東京市場の後半、ロンドン勢の参入までもまだしばらく時間があり、
上下の値動き、「ボラティリティ」が出にくい時間帯でした。

1分足チャートを見てもわかるように、押し目の浅い、直線的な上昇トレンドを形成していることがわかります。
この中で、トレンドの反転だと判断してしまい、結局同じような浅い押し目を作っただけで上昇を続け、損切りになってしまいました。

このように、ボラティリティの出にくい時間帯でジワジワとトレンドを作っている場合、
ジリ上げ,ジリ下げは継続しやすいと考えて特に警戒する必要があると言えるでしょう。
チャートパターンだけを見て、安易な逆張りをしてしまったことが、今回の負けの、大きな原因の1つだと思います。
負けトレードの原因分析②ブレイクの判断が甘かった
今回エントリーしたポイントをもう一度見てみましょう。

ネックラインをブレイクして、さらにその1つ下の直近安値を超えた時点でエントリーしました。
しかし、直後に反転して下ヒゲをつけて陽線で確定し、上昇していきました。
瞬間的に安値を超えた時点でエントリーを焦ってしまい、見事にダマシに引っかかってしまった…
初歩的なミスの典型例と言えるでしょう。
と考えてここでのエントリーは見送るという判断もできたはず。
特に、このボラティリティの少ない時間帯でのトレードは、ブレイクの判断のフィルターをいつもよりも強めておくべきだったと思います。
今回の負けトレードはどうすれば防げたか?
では、今回のようなチャートで、どう判断すれば、エントリーを見送り負けトレードを防ぐことができたでしょうか?
ボラのない時間帯での逆張りは特に注意する

原因分析でも見たように、ボラの少なくなる時間帯では、トレンドがジリジリと継続していく傾向があるように思います。
その中で、安易に反転の判断をして逆張りしてしまうと今回のようにダマシとなって、ジリ上げ・ジリ下げに捕まってすぐに損切りになってしまう可能性があります。
今回は上位足のフィボナッチ61.8%の戻りを狙ってエントリーしましたが、さらに上の抵抗線や戻り高値まで上昇し、
勢いが完全に止まった
と判断できるまでもう一段じっくりと待ってもよかったのではないかと思います。もしくは
値動きがでなくなったらトレードをしない
というのも、勇気ある賢い選択の1つかもしれません
ブレイクの判断は「実体」で確定するまで待つ
今回、1分足のローソク足の確定前に直近安値を一瞬抜けた時点でエントリーしたことで、最終的には下ヒゲの陽線で確定し、勢いをつけて上昇してしまいました。
特に今回のようなボラの少ない時間帯でのトレードでは、安値をローソク足の
実体での抜けが確定してちゃんとブレイクした
と判断できるまでエントリーを待っていれば、この損失は防ぐことができたと思います。
ただし、実体が確定するまで待つと、ブレイク判断の確実性が増すものの、
その分損切りまでの幅が伸びてしまったり、予想以上に伸びてエントリーのチャンスを逃してしまうということも考えられます。
このような一長一短も考慮し、自分のトレードスタイルやどれくらいのリスクを許容できるかも踏まえて、エントリーのタイミングを図っていく必要があるでしょう。
負けトレードの反省点まとめ
最後に、ここまでの振り返りを通して、今回の負けトレードの反省点をまとめたいと思います。
今回のトレードでは以下の点に注意するべきでした。
1.ボラのない時間帯のトレードを意識できていなかった
2.ブレイクやエントリーの判断のフィルターが甘かった
今後はより時間軸を意識しながら、
チャートの形だけで判断せずに、勢いの強さや相場の雰囲気も感じ取りながらトレードするように心がけたいと思います
終わりに
はい、いかがでしたでしょうか?
私の負けトレードが、少しでも見てくださっているあなたの参考になれば幸いです。
このトレードの一連の流れは、YouTubeの動画として以下に貼って投稿していますので、ぜひそちらもご覧ください。
ご意見・ご感想、アドバイスなどもぜひいただければと思いますので、ブログ・ YouTube・Xへのコメントもお気軽にお願いします!
それでは!